<音程について>

 

<和音などの音程>

音程の改善の3つのポイント

*音程が悪いことが理解できる
*音程を直す技術がある
*実際に音程を直せる


「なんだかきれいに聞こえない」という場合音程に原因のある場合が多い。まず音程が悪いことが音がにごる原因であることを言い続ける必要がある。音程を追求すると面白い練習ではなくなってしまうこともあり、どこかで指導者があきらめてしまうことが大半。

それで意識が低いメンバーは音程に注意がいかなくなる。でいつまでも「きれいに聞こえない」状態が続く。「音がうなっていることがわからない」「音程が悪いことがわからない」ようなメンバーの場合、とにかくまわりの人間が音程が悪いことを指摘していかないといけない。

また「高すぎるか低いすぎるか不明」なときや、もともと何もわからない人もいる。チューナーを使うのが実は一番速いと思うが「チューナーにたよるべきでない。自分の耳で判断すべき」というかたくなな意見もある。とにかくまったく何もわからない人はやはりチューナーが速い。多少音程を変えられる人はどちらかでもいいから直してみる。「ウナリが消える」ほうが正解だ。主調性管を抜くのはダメ。その音以外が狂ってしまう。トランペットの左手の調性管をこまめに抜く。トロンボーンや弦楽器の音はどんどん調整を実施。木管などで変え指を使うのは有効。

とにかく改善できる技術がない場合はいくら音程の指摘をしてもムダ。技術を身につけてから音程が変えられる。


<フレージングと音程>

メロディの音程は、個々の音程を追求してもあまり意味がない。実はフレーズや弾き方、吹き方をそろえることが音程に結びつく。皆で「奏法をそろえる」ことを徹底していくと音程もあってきてすっきり聞こえるようになってくる。

<音程の合いにくい音色>
ブレンドしにくい硬い音の場合、音程の合う幅がせまい
ので和音が響きにくくなる。
きちんとした発音の音は良いホールでは和音を響かせる音にホールがしてくれる。音程の合う幅も広くなる。

<音程と音色(管楽器について)>
難しい音域などはともかく、大抵の音域の音で、大抵の楽器はおおよそ音程はさほど問題が無いように楽器ができているはず。ということは音程が悪いのは、実は音の出し方が悪いことが多い。違う言い方をすると、きちんとした音を出す=音程がよくなるということ。実は音程を追求すると、音色も良くなることが多い。


もどる