<重箱のどの隅(??)をつつくか>
演奏会はコンクールではないので「アラさがし」にお客は来るわけではないし、我々はアマチュアだから当然限界はある。それは納得した上で、あえてつまらないことを承知で、音楽のアラにはどういう要素があるかを考えて見ると
・音程が悪い
・発音と音質が良くない(個人&合奏体は別の要素だが)
・バランスが良くない
・曲の雰囲気が不自然
・音楽的な表現の統一感がなくすっきり聞こえない
・音楽の自然な流れがなくフレーズが途切れがち
(演奏会をアラさがしにいくことはないのだが)こういう課題とすべきアラを考えて、我々は練習をしていく必要がある。
それでもちろんアマチュアには、いろいろな限界がある。時間的・技術的・経済的にもその他もろもろ。それで、どこかにやはり妥協していくのだが、妥協には二つのポイントがあって、
・この部分のこの線だけはどうしても妥協してはダメという内容 と
・まあ、全部は無理だからこっちは目をつぶってこっちを目指す
というようなものを考えて妥協していく必要がある。それプラス
・妥協の程度の問題 も関係ある。
たとえば、「魔笛」の序曲がどうしてもバラバラになってしまうので、「テンポを妥協」といっても、極端に遅くしては今度は曲の本質が違ってしまう。ようするに程度の問題。
実際に上記の部分を整理すると、
・「ある程度以下の部分を無くす」が最優先
・一応「全体がある程度の部分になったら」次の優先事項(基本的には指揮者の意向に沿って)の徹底をはかる
ということになるかと思う。
この「ある程度以下の部分を無くすが最優先」ということは、
「ある内容(たとえば音程とかタテの線とか)について」でも、「ある部分(ある曲のある部分がどうしてもできない)について」でも、「あるパート(あるパートだけがどうしてもいい感じにならない)について」でも言える。つまり、
「いろいろな面である程度以下の部分」について皆で集中して向上をはかるということ、次には「ここは妥協したけどここは良い感じでしょ」という私たちの合奏体としての意志を見せること この二つをもっと頭でも理解して活動していくことが、常に向上していく姿勢となると思う。