<ホールを味方にすること>

「いいホールは良い楽器」。日頃音響の不充分な練習場所で練習をしている我々にとって、

・良いホールを味方につける演奏とはどうしたらよいか
・良いホールがカバーできる物とできない物は何か

をある程度とらえておく必要がある

<<<カバーが期待されるもの>>
・合奏体での音程→→→合奏での和音などの音程は、少しあっていない場合も「刺激的」にはならず、なんだかもやっとした感じになる
・こまかい音形(リズム)のふぞろい→→→細かい部分は、もともとワーンとなっている感じで、良く聞かないとさほど不正確には聞こえない
・音質→→→特に硬い発音はマイルドになる。もやっとした発音はそのままワーンと響いた感じになり焦点は定まらない感じになる

<<カバーされないもの>>
個人の音(ソロ)での発音ミス→→→音響が良いので逆に目立つ
個人の音(ソロ)での音程の悪さ→→→ソロの音程はカバーできない
バランス→→→バランスが悪くても「刺激的」ではないのだが、どこかでクリアーでない感じは残る。特に金管でトランペットやトロンボーンのように直接音が聞こえる楽器と間接音のホルンでは響きもバランスもしっくりこない感じが残りがち。
薄い部分でのクリアー感→→→音の薄い部分では個人の音をホールがカバーすることにも限界が見えやすい。音の薄いときは個人個人がしっかり支えた音を確保することが大切

というようなことをある程度考えて、より効率的な練習をしていきたい


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