ハレルヤ吹奏楽版について    
 <概要>
 音楽祭などでの
合唱団との共演、学校の記念式典などで合唱部や音楽選択者との共演マーチングバンドとの共演などを想定しての編曲です。または合唱部分を「サックスアンサンブル」にして、その他の吹奏楽との共演という形でも演奏できます。格調高いバロックを吹奏楽で(や他との共演で)演奏してメンバーの音楽性を向上させたいと思って書きました。
 いろいろの想定が予想されますので、原曲とおりのDdur、長二度下げたCdur、長三度下げたBdurの3種類の楽譜を用意しました。
 実音の音源は長三度下げた版です。コンピュータ作成の音源は、SAXアンサンブルとの共演で原調になっています。
 アレンジの方針や演奏の方針などは別項目をご覧ください。

 
 <編曲の方針>
 メサイアそのものの楽譜はいろいろあり定まっておりません。「ハレルヤコーラス」はだいたい決まった感じかと思いますが、原曲はトランペット(バロックなどのかなり高音)、ティンパニ、弦楽器と合唱になっております。

 従って多彩な管楽器の管弦楽や吹奏楽と原曲とは元の考えから異なる性質をもっております。
 そこで、いろいろの作曲者や指揮者が管弦楽版を作って従来演奏されておりました。いまでもモーツアルトの編曲などを用いて演奏がされることもあります。
 今回吹奏楽版を作成するにあたり、そのモーツアルト編曲版を元に吹奏楽版を考えました。合唱の譜面はノヴェロ社の楽譜を元にしております。
 編曲の考えは下の演奏の方針に関係あります。

 
 <演奏の方針>
 この編曲では共演を基本にしておりますので、共演時の本番のバランスや練習などを編曲時に考慮してあります。以下の部分を参考に考慮いただければと思います。

<<合唱団との共演>>
 合唱との共演の場合、吹奏楽の人数はかなり重要になります。合唱を仮に45人(S15A15T8B7)とした場合吹奏楽はその半分程度25人くらいで演奏しないと合唱とのバランスが悪くなります。その程度を最低ラインとした時の想定演奏人数は以下になります。

 原曲の木管ソロパート2人×4パートで8人
 原曲のホルンとトランペット2×2パートで4人
 原曲の弦楽器2人×5パートで10人
 ティンパニ1人 これで23人 合唱のパートを薄くサックスで1人ずつ入れると合唱は歌い易いのではないかとするとそれで27人。多少下記のヴァイオリンパートを補填して29人程度。このくらいが良い感じになるかと思います。この人数で演奏可能なように書いてあります。(実演の音源はこのくらいになります。)

 合唱のレベルや吹奏楽のレベルにもよりますが、合唱との共演ではおよそ半分か1/3程度で演奏するのが良いかと思います。

<<サックスアンサンブルとの共演(通常の吹奏楽としての演奏への示唆も含む)>>
 サックスアンサンブルとの共演の場合、サックスの人数によって吹奏楽の人数を考えないといけません。
 
 サックスアンサンブルが「外部のゲスト団体」で、「吹奏楽で伴奏」というような形の場合、合唱パートのサックスの重複はしない、金管の人数を減らす、などの上記合唱団との共演の方針を参考に対応いただければと思います。
 サックスが当該の吹奏楽団員の場合、サックスの人数が少なくて「吹奏楽で伴奏」という形なら上記のサックスが「外部のゲスト団体」と同じに考えればよいかと思います。
 サックスが当該の吹奏楽団員で人数が各パート2人以上などの多い場合は考え方は二通りあって、A「サックスアンサンブルを吹奏楽で伴奏」という考え方とB「サックスを特にソロ扱いしないで全員で演奏」という考え方があります。
 Aの「吹奏楽で伴奏」の場合は合唱団が100人などと同様に考えれば良いと思います。
 Bの「サックスを特にソロ扱いしないで全員で演奏」という考え方の場合は、合唱をサックス群だけという考えにこだわらないで新しく合唱部分のパート割りを考えればよいと思います。下記の「楽譜の構成案」の「合唱のパート」を金管他でも補ってバランスよく演奏し、また残りの伴奏パートともバランスをとるように考える。そういう演奏もこの楽譜で可能だと思います。

<<マーチングバンドとの共演>>
 下記の「楽譜の構成案」を見ていただいて、合唱のパートをマーチングの楽器で演奏します。おそらくマーチングバンドの場合はかなりの音量がでると思いますので、あまりバランスに配慮はいらないと思いますが、吹奏楽のサックスは合唱のパート(マーチングバンドに重ねて)を演奏、金管も合唱のパートを補いながら、「吹奏楽で伴奏」のパートにも適宜割り振れば良い感じに仕上がると思います。
 
 
<楽譜の構成>

合唱部分

合唱

サックス群

マーチングバンド

その他option

Soprano

ASax1

EbCornet

BbCornet1(兼CL

 

Alto

ASax2

BbCornet2(兼CL

EbAltoHorn

FHorn

Tenor

TSax

Trombone(兼Eup.

FHorn

Bass

Bar.Sax

Trombone(兼Eup.

BCL


伴奏部分

※管弦楽版管楽器相当
Solo FlutesSolo Oboesoption Cl)/Solo Clarinets
Solo Bassoon1,2(option BCLBSax)/
Solo Horns (option Trombone)Solo TrumpetsTimpani

※管弦楽版弦楽器相当
FlutesClarinet1(option EsCl)(VN1相当)/
Clarinet2(VN2相当)/
Clarinet3(optionASax)(Va相当)
EuphoniumoptionTSax)(VC相当)
CBassoptionTuba)(CB相当)

option楽器では音域に無理がある場合など、多少音の変更があります。

 
 合唱版の視聴(調は下げてあります、実演)  
 サックス版の視聴(実音、パソコンによる音源)  
   


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